体の悩み

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太り気味の体型をどうしたらよいか困っています。小学4年生の息子ですが、同年代の標準体重をかなりオーバーしています。疲れやすく、マラソンなどもついてゆけなくなっているようです。スポーツの習い事を勧めても「疲れるから」とやる気になってくれません。

小4男子の母


子ども自身だけで体重管理に取り組んでいくことは、たいへん難しいことです。
子ども自身の問題としてではなく、家族みんなで正しい食生活と健康的な環境づくりを意識して、毎日を送ることが大切です。
データによると、日本人の三大死因は「がん・心臓病・脳卒中」ですが、心臓病や脳卒中の原因は、動脈硬化といわれています。
最近、10歳代からその動脈硬化がはじまっており、コレステロールや血圧の高い小学生や中学生が増えてきていることから、
肥満予防や改善対策を「食生活や生活環境」から見直す必要が高まってきています。
将来、子どもが生活習慣病(成人病)にならないように、まずは「子どもの肥満傾向になっていく要因」を見直してみてください。
子どもの肥満が多くなってきた原因には、「食べものと生活環境」にあるといわれています。
子どもの大切な成長期に、よりよい食生活をおくれるように、心がけてください。

【肥満の原因といわれていること】

(1)一日三食の生活のリズムがくずれて、朝食はあまり食べずに夕食をたっぷり食べたがる。

(2)子どもの嗜好にまかせて食べたいものだけを多量にとる。

(3)かたい食べ物より、やわらかい食べ物を好むことから一口の量が多くなったり、噛まずに流し込むため、満腹感が得られずに、大量の食べ物を早食してしまう。

(4)手作り料理を食べる機会が減り、手軽に食べられるスナック菓子やカップ麺などをよく食べる。

(5)ジュースなどの糖分の多い飲料水を多量摂取する。

(6)遊びの大半がゲームやコンピューターなどで座ったままの姿勢が多くなり、身体を動かさない。

(7)近年、子どもが外で遊んでいる時に起きる事件などの治安の悪さから家の中で遊ぶことが多くなっている。
【改善方法】は下記の[2]をご覧下さい。【改善方法】

(1)早寝、早起きをして一日三食をしっかりとり、生活のリズムを作る。
特に、成長期の子どもにとって朝食は大切なので、バランスを考えた食事を心がける。
朝食づくりはなかなか時間がとれないので、前日からメニューを考えて、下ごしらえを
する。

(2)食事の時間をしっかりとり、テレビを見ながら本を読みながら等の「・・しながら」食べるという行為をしないで、
「食べる」ということに意識をもつ。
噛むことは、味を楽しむだけでなく、満腹中枢を刺激し、消化を助けることにもなります。
さらに、噛むことは頭の働きを良くすることにつながります。
子ども一人で食べる環境を避けるようにして、なるべく食卓では家族との会話を増やす。

(3)糖分の多いジュース・清涼飲料水やファーストフード・スナック菓子をできるだけ避ける。

過度なカロリーを摂らずに必要な栄養を摂り、便秘をしないためにも、食物繊維の多い緑黄色野菜を意識的に多くとる。
肉食類の時は、野菜を多く摂取する。茹でた温野菜などを添えることで量もしっかり摂ることができる。

(4)ゲームなどの時間を決めて、できるだけ外で太陽の光を浴びる機会を増やす。
身体を動かすことで、成長ホルモンの分泌を促し、頭の働きもよくなります。

(5)休日にはできるだけお父さんや家族みんなで、外に出かけてスポーツや身体を動かすきっかけをつくる。
最初は本格的に行うよりも、遊びながらできるスポーツ(水泳やサッカーなど)を選ぶ。
子どもが少しでも興味をもって楽しんでできたら、少しずつ運動量を増やしていく。

最後に、離乳食時期~幼児期の頃の子どもの食べ物の選択は、子ども自身の意志ではなく、大半は親(大人)が選んでいます。
ということは、子どもの「食に対する考え方・選び方」は親の責任です。
子どもの頃の食生活などは今だけではなく、将来大人になった時の食に対する考え方や習慣にも影響しますので、
できるだけ栄養バランスと食事のリズムを考えてあげることがとても大切です。

回答 松田みほ


 

[プロフィール]

松田みほ

子ども教育情報センター 代表

こどもじゅくを運営する子ども教育情報センター代表。
教育アドバイザーや病院栄養士の経験から、子どもの食育・教育をテーマに
セミナー、講演やカウンセリングなどで活動中。