学力の悩み

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私は、シングルマザーで、小4、小3の子供がいます。

子供の学力にまで、あまり気が回っていませんでしたが、最近子供が習い事をしたいと言ってきたり、周囲の子供が中学進学を予定していると聞き、あせりはじめました。

子供自身が、勉強に興味がなければあまりこだわらないのですが、二人とも熱心で成績がいいので、この場合は、多少苦しくても進学校に進ませてあげたほうがよいのでしょうか。

学区の中学は評判がよくありません。

小3、小4の子の母


中学進学を・・・

小学1年生から6年生まで育つうちに、子どもたちの物事をとらえる方法が大きく変わります。
低学年の「イメージ思考」から「論理的思考」へ、さらに高学年になりますと「関係的思考」へと飛躍する6年間です。

子どもの成長にともなって、個々の能力や性格、個性の違いから学力差がはっきりしてまいります。そのため、学校の授業だけで学習内容が定着する子どもは、現実的問題として、全体の2、3割程度であるとも言われています。
小3、小4のお子様を育てているお母様にとっては、ちょうど分岐にさしかかり、お悩みも多いことと思います。お一人での子育て、お仕事との両立をしっかり進めていらっしゃるお母さんの姿は、お子さんたちもしっかりと理解してくれていると思います。お二人とも成績が良いということにも、「お母さんもがんばっているのだから・・・」と、兄弟で励ましあったり、時には競り合ったりしながらお母さんの気持ちに答えたいと努力していることがあらわれているように思います。
「習い事をしたい」とおっしゃっているのでしたら、スキルやスポーツなどで「がんばる気持ち」、「持続力」、学校以外のお友達や指導者との出会いなどをはぐくんでいくことも大切と思います。
受験のことを考えると、受ける学校によっては、確かに学習塾に頼らざるを得ないこともあります。学校では原理や仕組みを学び、塾ではその内容が定着するための練習や問題の解き方を教えています。
「しっかりと基礎学力を定着させなければならない子ども達」や「発展的問題に挑戦させる子ども達」など、ともに学力向上が必要です。
学習塾のタイプは千差万別ですので、お子さんの性格、学習の進捗状況、また受験などの目的に応じて選ぶことになってきます。
お子さんが発展的問題に挑戦できる状況であれば、受験を視野に入れ、『進学塾』をおすすめいたします。選ぶ際には(1)進学の目標達成のため、どのようなカリキュラムで、どのような授業を行うのか、明示されていること。(2)勉強の楽しさ、面白さを教えてくれること。(3)どのような学習方法で成績が伸びるのか、具体的に教えてくれることなどをチェックしてみて下さい。

またお母様が、「基礎学力を定着させたい」と望むのであれば、『補習塾』をおすすめいたします。
補習塾とは、小学生の段階で(1)勝ちグセや成功体験を積ませること。(2)自信をつけてくれること。(3)考える力をつけてくれること。といったことを身につけていくという特色があります。受験を視野に入れられているのであれば、遠回りに思えるかもしれませんが、お子さんが無理なく「塾で学ぶ」というスタンスをじっくり身につけていきたい場合にお考えいただければと思います。
学習塾の経費は、科目数によっても違いますが、月額3万円前後のところが多いようです。

お母さん自身があせることなく、お子さん本人が塾へ行ってがんばることができるか、お友だちと別々の中学校へ行ってがんばることができるかなど、ご家族でお話をされる時間も必要と思います。その上で実際に学校見学などをされて、受験や進学を視野に入れられると良いと思います。

回答 本田元則 先生


 

[プロフィール]

本田元則 先生

ウィザード教育コンサルツ最高顧問
教育アナリスト

1940年大阪府生まれ。日本大学文理学部卒。1988年札幌日本大学
学園札幌日本大学高等学校の社会化教諭として着任。1992年4月からの教頭を経て、2000年4月副校長、2002年4月学園常任理事・ 広報募集本部長に就任。2003年4月開校の札幌日本大学中学校の教育理念、教育目標、教育システム等の策定に参画し、同中学校の立ち上げ尽力する。その後、学校内外の実戦経験から得た私立中高一貫校や学習塾に対する知見と理論を背景に、私立学校の管理職・学習講師・通塾生の保護者らを対象に数多くの勉強会、講演会などを展開。40数年にわたる教育現場と私学経営の実績と経験を活かし、将来の私学経営のあり方、学校と学習塾の役割と関係、幼児教育論などを確立し、独自の図式を駆使した分析手法で分りやすく提言してきた。その間、新聞や雑誌等マスコミを通じて、多様な教育問題について先進的な教育論を発表。教育アナリストとしての活躍の場を広げる。特に私立中学受験、私立中高一貫校の見識・分析・評価には定評があり、札幌圏の私立中高一貫校全体の発展に尽力した功績には多大なものがある。2007年4月学園法人顧問に就任。教育アナリストとして北海道の総合的教育の底上げに努める。翌3月同顧問を退職し、2008年4月株式会社ウィザード教育コンサルツ最高顧問に就任。 現在に至る。