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家庭の教育力≪人間力の大切さ≫

 昔の和歌で「時を守り、場を浄め、身を正して、礼を尽くせ」と、人として生きるうえで、大切な生活習慣を表したうたがあります。「時を守り」は時間や約束を守ること。「場を浄め」は身の回りの整理整頓。「身を正して」は身だしなみを整えること。「礼を尽くせ」は感謝の気持ちを表しています。

 子どもたちが幸せな人生を歩んでいくには、学力(知識)とともに人間力を伸ばさなければいけません。人間力とは自立した一人の人間として力強く社会で生きていくための総合的な力です。親が子どもを家庭のなかで教育するうえで、学力と人間力をバランスよく身につけることを意識して子育てをすることがとても重要です。

ここで、人間力の具体例を3つあげます。

 一つは、物事を意欲的かつ前向きにできる力です。将来、社会で仕事をする時に、「カタチ」だけの行動をするのではなく、仕事する意味を理解し、「何のために、誰のためにするのか?」をより明確に考え、情熱や志をもち行動する力です。本来、仕事(成し遂げるための行動)とは自分の能力、興味、価値観を表現する人生観を左右する大切なものだからです。

 二つめは、他の人と協力してやっていける力。みんなで一つの目標や目的にむかって協力し合い、突き進む力(チームプレー)です。物事を円滑に進めるためには、それぞれの立場を理解したうえで、共同で作業を進めていかなければいけません。それには、自由に一人で行うよりも苦労や困難があります。しかし、複数の力を合わせることで、一人ではできない大きな力が生まれます。その喜びを、普段の生活から実感させてあげることが大切です。

 三つめは、困難に出会ってもそれを克服できる力を身につけることです。苦しい場面に出会っても、屈することなく何度でも挑戦する意欲を持つ力。子どもが失敗したり、うまくできず挫折しそうになった時には、まず「挑戦」したことが素晴らしいことを、しっかりと認めてあげましょう。そして「なぜ、できないか?」その理由や方法を一緒に考え、成功へと導いてあげることです。子どもがあきらめずに目標を達成した時、大きな喜びと共に次への挑戦への意欲や自信が生まれてきます。

 最後に、人間力を育てていくには、親が子どもに権力(強制的に従わせること)ではなく、子どもが物事の意味を理解し、前向きに行動できるような言葉がけをしていくことが大切です。また、親が自らその生き方を子どもにみせることで、親を尊敬し、責任ある行動をとることで、誰からも愛される子どもになります。


(出典)おしゃべりからす7月号より
教育アナリスト 本田元則

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