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子どもの学力と親子の信頼関係

 今、子どもたちの学力の低下が問われています。ここにはさまざまな問題がありますが、見方を変えれば、単に学校や学習塾の先生に頼ったり、学習内容や方法を改善することだけではなく、日常生活の親子関係のなかで子どもの学力の向上につながっていくポイントがいくつかあります。

 ここでは、「家庭教育における三神話」ともいわれる「愛、信頼、厳しさ」のなかの「信頼」についてお話ししましょう。 まず、子どもが生まれて最初に信頼するのが、親です。「信頼」とは、人を信じて頼りにしたり、人を「頼りになる」と信じる気持ちをいいます。子どもは、幼児期の頃から親子の関わりのなかで「親を信頼する心」を構築していき、やがてその信頼関係が、先生や友達などの家族以外の他人との信頼関係に広がっていきます。

 子どもが親を「信頼する心」が、他の人を信頼する心の土台(根)となりますので、親から子への信頼、子どもから親への信頼する関係がしっかり成立しているかいないかは、とても重要です。

 その有無が、他人との信頼関係を持てるか、持てないかということに大きく影響してきます。ですから、学校や学習塾で同じ机に向かっていても、先生を心から信頼し「学ぶ」という姿勢をもつ子と、先生に対して全く信頼できないと思っている子では、授業を終えた後の結果は言うまでもありません。このように、親子の信頼関係が、子どもの学習意欲や習得状況にも、影響を及ぼす見えない要因になっているのです。 親子の信頼関係をしっかり築いている子どもは、いつも「幸せ、安心、満足」と気持ちが安定しているので、できないことや失敗にも負けることなく何度も挑戦しながら、成功をつかんでいきます。このように親子の強い信頼関係は、子どもの挑戦意欲、粘り、集中力などに良い影響を与え、その結果、子どもに大きな自信と真の自立心を与え、大きく成長へとつながっていきます。

 また、親子の信頼関係とは、一緒にいる時間が長いとか短いということではなく、子どもと親が互いに理解し合い、理解していくなかで生まれるものです。親が子どもの目線で子どもが何を考えて、何を感じているのか?観察力、洞察力などで子どもの心をしっかり見つめながら、たくさんの会話を通じて、コミュニケーションしましょう。そうすることによって、深い愛情が生まれ、結果として親子の強い心の結び付きになります。


出典:おしゃべりからす9月号より
教育アナリスト 本田元則

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