ホーム 歯の悩み相談

歯の悩み相談

vol.4子どもの歯の健康を守る

歯とお口の健康は、全身の健康につながっています。
親にとって子どもの健やかな健康は、何よりの願いです。

三好プリベント歯科 院長 三好弘祐

近年、お口をポカンと開けて口呼吸する子どもが増えています。
その原因の一つに食事の変化や食べ方・食の捕らえ方(捕食)があります。
昔の食事は一食に3000~4000回噛んでいました。
その刺激で上顎が大きく成長しましたが、現代食は柔らかい食べ物が多く、噛み砕いて食べたり、前歯でガブッと噛みちぎることが少なくなり、噛む回数が600回程度まで減少しました。
その影響で、口のまわりや舌の筋肉が衰えて顎の骨が発育不足になり、鼻の空気が通る通路が広く確保できないために鼻から呼吸することが苦しくなり、増えているのもその原因の一つです。

皆さんの舌はどの位置にありますか?

本来、舌の正しいポジションは口蓋にくっついた位置です。
舌が正しい位置にあると自然と鼻呼吸になります。
しかし舌が下顎に位置している(低位舌)のが癖になると、舌の上を通って空気が喉へいくので口呼吸になりやすくなります。
お口がポカンと開いた口呼吸は、身体にさまざまな悪影響を引き起こします。

口呼吸による悪影響

■歯の汚れ・歯周病
口呼吸になると、口が乾く→唾液の循環が悪くなる→唾液の抗菌作用が働かなくなり、口腔内が不潔になると、前歯に着色汚れがつき、歯垢がこびりついて虫歯・歯肉の腫れ・歯周病・口臭の原因になります。

■ウィルスなどの空気感染
口呼吸になると、鼻というフィルターを通さない空気が口から直接喉に入っていきますのでウイルス等の空気感染のリスクも高まります。

■見た目が気になる
口が開いている人は、口輪筋(口の周りにある唇を閉じる筋肉)が弱いため、唇が厚ぼったくなったり、頑張ってお口を閉じていると下顎に梅干しのようなしわができてしまいます。

■噛み合わせが悪くなる
(出っ歯・開咬など)
前歯の正しいポジションは、唇の圧と舌の圧のバランスの取れた位置に並びます。
口呼吸の人は唇の圧が弱く、低位舌で嚥下時に前歯の裏を押すため、前歯が出っ歯になったり、開咬(上下の歯の間があいている)になりやすいのです。
上顎を舌でしっかり押すことで、上顎が広がり成長します。
つばやモノを飲み込むことを嚥下「えんげ」といい、この時舌は上顎に強く押し付けられ、この力が上顎を大きく成長させます。
嚥下は一日約600回も(つばを飲み込むのに400回、食事時に200回)行われます。
つまり毎日600回の舌の筋トレを行っているのです。
もしこれが間違った方法で行われていたとすると顎の成長や歯並びに悪い影響を与えるのは想像に難くないでしょう。

顎顔面矯正

歯並びの矯正の前段階に、歯が並ぶ顎の成長を促進させる「顎顔面矯正」という矯正治療があります。
顎顔面矯正は、上顎の拡大により歯が並ぶスペースを広げられるのに加え、鼻腔通気、低位舌、口呼吸の改善が期待できる治療法です。
顎顔面矯正を始める時期は、5歳~10歳を目安に早ければ早い方がよいといわれています。
その理由は「ボタンの掛け違い」に例えると2つ目のボタンを掛ける時に位置が違うことに気づき、すぐに掛けなおすと3つ目からは正しい位置になります。
しかし、2つ目からずっとボタンをズレたままかけ続けていると、10個目のボタンで「やっぱり正しい位置にボタンがかけ直そう」と思っても、とても時間がかかります。
また、はやい段階で矯正治療をはじめると、歯が並びきらない小さな顎を子どもが本来もっている骨の成長する力を利用して広げることができるので、短い治療期間で治療費も安くすみます。

6歳臼歯(初めて生える大人の奥歯)を虫歯にしない

永久歯の6歳臼歯は噛む力が一番強く、食物を噛み砕き、また上下の歯の正しい噛み合わせを決め、正しい歯並びを決定づけるとても重要な歯です。
永久歯に生え変わる時期に最も大切なことは、6歳臼歯を絶対虫歯にしないことです。
本人任せにはせずに保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。
市販の歯垢染色ハミガキなどを使ってその染まり具合を見て汚れをしっかり取ることも効果的です。
「息を吸う」「食べる」「話す」「素敵な笑顔」、それを担う口と鼻は生きるための入り口です。
人生100年時代を生きる子供たちには、成長期だからこそできる丈夫な身体づくりをしてほしいと思います。

上記の内容は、札幌市小学校配布の北海道おやこ新聞〔小学生版〕2022年7月号に取材記事として掲載されました。

こどもの歯並び相談・無料矯正ご相談を行っています。
どんなお悩みもご相談ください。

011-863-1122

《無料矯正相談依頼メール》
こどもの無料矯正相談依頼をメールでもお受けしています。
数日中にこちらから無料相談アポイントのご連絡をさせていただきます。
こどもの矯正無料相談(1日2名まで)
CT撮影(無料)と簡易診断を行います(所要時間45分)

メールでのお問い合わせ


歯とお口のお話

痛くなってから、悪くなってから「治療する」のではなく、お口の健康を守り育てること。
つまり、治療のゴールは「再発防止」です。
家族みんなで健康な歯を維持しましょう。

vol.4 アドバイザー三好プリベント歯科 院長 三好弘祐

歯は悪くなってから治すのではなく、お口の健康を守り育てることが大切です。

歯科医療ほど、先生の考え方によって大きく治療内容が変わる科はないと思います。
まったく手を付けずに経過観察するという診断もあれば、抜いて入れ歯にする、インプラントにするという治療までその格差はとても大きいと思います。
私の治療方針としては、まず自分の家族にしたいと思う治療を念頭におき、来院された方とよくお話して最善の方法を決めています。


略歴
昭和42年札幌出身
●新琴似小中卒
●北海道札幌北高卒
●北海道大学歯学部卒
●二期会歯科クリニック勤務
●三好プリベント歯科開院
所属学会・所属研究会
●北海道大学歯学部第二保存科同門会員
●日本臨床歯周病学会会員
●CHP研究会会員(HTP東京2期生)
●床矯正研究会会員
●PDM札幌(破折歯接着修復治療)会員
資格・研修
● ニューヨークコロンビア大学歯周病学研修
●ブローネマルクインプラント認定書取得
●黒江 和斗先生による顎顔面矯正治療法セミナー
  顎顔面矯正治療法ベーシックコース・アドバンスコース修了

三好プリベント歯科 院長 三好弘祐

三好プリベント歯科

当院は、定期健診、ホワイトニング、インプラント、破折歯接着修復、審美歯科、大人・子どもの矯正治療、審美歯科を行っています。

三好プリベント歯科って、どんな歯医者さん?

お口の健康が皆様の「元気の素」に!!
  • 来院される方の価値観・健康観に基づいた健康のサポートをします。
  • 気持ちのよい清潔で快適な環境を整備します。
  • 日々治療技術の研鑽会に努めます。
  • 一人一人にとって最善な治療とは何かを常に考えます。
  • 来院される方とのコミュニケーションを大切にします。
  • 基本的にはご予約をお願いしていますが、急な痛みなどの場合はまずご連絡ください。

無料相談

CTによるお子様の顔面骨格3Dがご確認頂けます。
お気軽にご相談ください。

札幌市白石区平和通3丁目北5-22

TEL. 011-863-1122 ※日・祝は休診日です
ホームページURL http://www.mpd1122.com/

当院の近隣で15台分ご用意しております。
・明功不動産裏駐車場(8~19番):天井ある関係で高さ2mの制限
・個人宅前駐車場(3台分):青空駐車場のため高さ制限なし

診療受付時間
平 日 9:30~17:30
土曜日 9:30~16:00
休診日 日曜・祝祭日

当院は、感染症対策実施医療機関です。
患者さんに安心して歯科治療を受けていただくために、下記の新型コロナウイルスの感染対策を行っています。

JR白石駅から徒歩1分!
医療法人社団白優会 三好プリベント歯科